鴉さんの寝言

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素人のギャグ漫画論

【前述というか予防線】

 

この記事はあくまでも素人の意見であり一般論とはずれているかもしれない。

しかしこんな考え方もある、と感じてくれれば幸いである。

また、この記事に出てくる漫画はすべて筆者の趣味である。「こんな面白いギャグ漫画もあるよ」というものがあればぜひ教えてください、はい。(つーか最初の記事がこれって)

 

【ギャグ漫画とジャンル】

 

漫画というものには実に様々なジャンルがある。

冒険、バトル、恋愛、エッセイ、部活、スポーツ…

一見バラバラなジャンルではあるがこれらにはある共通点がある。

それは『ギャグ』の描写である。(もちろん、ギャグ要素のない漫画もあるが)

多くの漫画に『ギャグ』は薬味のように、あるいは副菜のように添えられている。

 

その薬味や副菜をメインディッシュに昇格したものこそが『ギャグ漫画』だと私は考える。

(注:ここでは恋愛を優先するラブコメディはギャグ漫画に含めない。)

ギャグ漫画というものは多くの漫画とは違い、なるべく少ない文字、なるべく少ないコマ数で起承転結を入れ込み、なおかつそこに笑いの要素を取り込まなければならない。漫画の技術以外にも要求されるものがある、実は高度なジャンルなのだ(と思うよ)。

 

そんなギャグ漫画も大きく分けると二つのジャンル分けが可能だ。

一つは『日常』や『てーきゅう』などの勢いで笑わせるタイプの漫画。

もう一つは『男子高校生の日常』などのワンテンポ置き笑わせる漫画だ。

前者のスタイルは例えばコロコロコミックのような子供向けの作品でも利用され、誰にでもわかりやすい、全力でぶん殴るような笑いを提供する。

後者のスタイルはある程度ギャグの意図を理解することが必要になるシュールな笑いが多い。また、読み返すと別の笑いがちりばめられてるのを発見できる。ジャブのようにじわじわ効いてくる笑いだ。

 

つまり同じギャグ漫画といえど目指す地点が全く違うということである。

 

【ギャグ漫画と世界観・人物】

 ギャグ漫画で(というか創作において)特に重要なのが世界観と人物である。

例えば宇宙人が出てきたり登場人物が理不尽な暴力をふるうような漫画は(ポプテピピックあいまいみーなど)ある程度ふわふわした世界観である。こういう世界観の場合ギャグは過激になりやすいけどなぁ!

一方日常の中にギャグを散りばめたような漫画(干物妹!うまるちゃんなど)は現実に寄せたような世界観が多い。もちろん、例外はあるが。

 

登場人物の話であるがお笑いコンビのように基本はボケ、ツッコミが分かれていることが多い。

ただ、近頃はボケ役もツッコミに回ったりツッコミが逆にボケたりするシーンもしばしばみられる。この方式は現実的である気がする。そりゃずっとボケたりツッコミを入れたりすることなんて現実じゃありえねーよな。

しかし、ボケ、ツッコミの役割を徹底すると『ツッコミ役が大ボケをしまくってだれも止められなくなる』というとても面白い話を作ることができる。ただしこの技は二度やってしまうと興がさめる、諸刃の剣だ。(一度目の衝撃でハードルが爆上がりするからネ、しゃーなし)

 

ボケツッコミの役割がはっきりしたギャグ漫画はふわふわした世界観に多く、その垣根があいまいなギャグ漫画は現実寄りだ。個人的には前者が好きです、だって漫画って非現実、フィクションですし。

 

 

と、ここまで書いてきたがちょっと長いので今回の記事はここまでにしておく。

今後この記事の続きを書くことがあるかもしれないのでその時はよろしくお願いします。

 

おわり